中小企業がコンサルタントをクラウドソーシングで雇える未来

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一般的にコンサルタントのサービスを受けることができるのは一部の大企業であり、専門のコンサルティング会社も資本を持つ大手企業しか相手にしないのが現状でしょう。

中小企業にとってはコンサルタントは高いコストであるというイメージが付いており、小さな企業の社長さんは相談したいことは山ほどあってもコンサルタントに払うお金が無いというのが現実です。

 

実際私も中小企業の方々と接すると、自社のビジネスや事業展開、人材開発についてアドバイスをくれる人材は欲しているのは肌で感じています。

しかしながら、中小企業では専門性の高い社員を正社員で雇うことはできず、大企業のようにコンサルタントに高いコンサルタント料を払うことはできず、結局社長さんは取引している税理士さんや行政書士さんに悩み事を聞いてもらうくらいしか解決方法がありません。

 

アメリカではコンサルタントをクラウドソーシングで利用できるサービスがある

アメリカでは高級コンサルタントのクラウドソーシング「Expert360」が2013年7月からスタートしており、中小企業と専門性の高いフリーランスのコンサルタントをマッチングしているサービスが定着しています。

こちらの記事が詳しく紹介してくれています。

高級コンサルタントのクラウドソーシング「Expert360」はなぜ注目されるのか—ニュースイッチ

Expert360では、コンサルタントを欲している企業がプロジェクトを掲示することで、48時間以内にその条件に見合ったコンサルタントと連絡が取れるようになる。また他社の依頼方法と比べて10~15%ほど安くなるなど、迅速かつ低価格で利用できるのが魅力だ。

スピードと格安さが魅力というわけで、中小企業にとってはスポットで依頼できるので費用対効果も見えやすいですね。

現在サイトに登録しているコンサルタントは4500人超。他にもフリーランスのコンサルタントと接続するサービスはあるが、Expert360は工場エンジニアや合併・買収に関する専門家など、特定の業界における具体的な専門家が多く登録している。そのためどのような規模の企業でも満足度の高いサービスを受けられることが特長だ。

特定の業界、特定の分野を絞り込んで依頼ができるメリットは大きいです。どんな依頼をして良いかわからない中小企業にとって具体的な仕事依頼が見えるのは有り難いです。

コンサルというと実際に何をやってくれるのか、ざっくりしていてわかりづらいものです。そこをクラウドソーシングサービス側が提示してくれる具体的な業務依頼まで落とし込める点は良い使い勝手になるでしょう。

 

働き手側のコンサルタントにとってもメリットがある

私自身もそうなのだが、最近はフルタイムで正社員という働き方ではなく、よりフレキシブルな働き方をしたいという専門家は増えてきています。専門性の高い能力を持っている人は、会社に囚われ時間に縛られることなく、自分の業務時間をコントロールして、より上手い時間の使い方を模索しています。

Expert360のサービスはフリーランスのコンサルタントにとっても価値がある。よりフレキシブルな働き方を志向している人が増えており、企業サイドからも必要な時に必要なだけの助けを借りたいという需要は日々高まっているにも関わらず、フレキシブルに働きたい能力の高い人に対して、それに見合った質の高い仕事、報酬が得られる仕事はなかなか用意されていない。

アメリカでこういった現状なのです。

日本ではさらに報酬が得られる術は限られるでしょう。プロフェッショナルになればなるほど、個人で独立しフリーランスになっていきますが、仕事を個人で取っていくのはまだまだ難しいのが現状です。

フリーランスのコンサルタントは時間が勝負になるのですが、実際の所は全ての時間が埋まっているわけではなく(もちろん全て埋まっている人気コンサルタントもいますが稀ですね)、空き時間がある場合に上手く有効活用したいと考えています。

自分の空き時間をクラウドソーシングを利用して稼ぎたいというニーズはかなりあると考えられ、日本においてもこの市場は十分に可能性がありそうです。

 

日本のクラウドソーシングサービスも立ち上がり始めている

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日本での代表格といえば、ビザスクでしょう。スポットコンサルティングサービスという位置付けなので、Expert360とは若干立ち位置が違いますが、クラウドソーシングサービスという領域では近いサービスだといえそうです。

2013年から立ち上がっているようですが、資金調達もされており、今後の展開が楽しみなサービスの1つです。

1時間単位で知見を提供するという、隙間時間を活用するサービスになっており、気軽にコンサルティングを頼めるという面では面白いサービスだといえます。法人向けも用意されており、コンサルタントとマッチングするサービスも行われている点も特徴的です。

 

日本での課題はクライアント側の意識の変化

アメリカはフリーランス文化がしっかりと形成されており、そもそもコンサルタントをクラウドソーシングで雇うという概念が受け入れやすいです。しかしながら、日本ではフリーランス文化は浸透しておらず、フリーのコンサルタントに依頼するのは怖いし、よくわからないから止めておこう、というのが一般的な思考です。

クライアント側の意識や文化が変わらない限り、まだまだクラウドソーシングでコンサルタントに依頼するというのはハードルが高いでしょう。クラウドソーシングを使って自ら選ぶ、自ら依頼するということはしっかりコンサルタントに依頼したい業務が整理されていないといけないので、中小企業にとっては課題になるでしょう。

ビザスクが法人向けで専用のコンシェルジュを窓口に置いている意図もよくわかります。

クラウドソーシングサービスを活用する際の課題として、依頼する側の意識の変化が非常に大切なので、クライアントである中小企業の社長さんがこれをチャンスだと捉えて、いかに思考を柔軟にすることができるかがポイントになってくるはずです。

いずれにしても、フリーランスでコンサルタントを行っている身としては、今後のサービス拡大を期待していきたいものです。

 

2 Responses to “中小企業がコンサルタントをクラウドソーシングで雇える未来”

  1. 太田 修 より:

    はじめまして。
    たいへんに興味ある分野で、これからキテル感があります。記事内容を興味深く、拝読させて頂きました。

    「リモートワーク/テレワーク/クラウドソーシング」
    国内外の事実情報から、次なる起点を見つけている次第です。
    自社でも、一部在宅ワークを推進していますが、全社的な段階にはまだ数年かかりそうです。
    職種の壁、個人力量の壁、管理職の壁。。など
    一気に揺さぶることはあえて回避して、柔軟にゆっくりと推進している指南役です

    個人的には、地方創生とリモートワーク連携を九州の田舎で実践したいと、目下リサーチ中であります。
    今後とも、よろしくお願いします。

    • tsujita より:

      コメント、ありがとうございます。
      まだまだ企業側も模索中かと思いますが、ぜひいろいろとチャレンジをしていただきたいところです。
      私自身も模索中ですが、少しでも多くの雇用機会を増やせていけたらなと思っています。
      こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします!

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